「千帆ちゃん。おはよう。」

 「おはようございます。美羽先輩。」

  いつもと変わらぬ日常...のはずだった。


   *休み時間*

 「香織!図書室いこ。」

 「うん。」

  いつもと同じように仲良しの香織と一緒に
  廊下を歩いていたときだった。

 「高村!」

  
  和也先輩...また絡まれる...。

 「どうしたんですか?」

 「今日、学校だよりの絵描くって。遊べないけど頑張って描いてね。」

 「わかりました。」

  そう話していると、いつも一緒にいる
  和也先輩の友達がたくさんきた。
 
 「和也~。もしかして高村さんの
  こと好き?」

 「まさか、俺部長だから伝えにきた
  だけだよ。」

  やっぱりこんな風になっちゃう。

 「千帆!」

 「え?」

 「どうしたの?」

 「ううん。なんでもない。」