「そ…そっかぁ ホントなんでもないから… 起こしてゴメンね」 聞けない… 聞きたくない 捨てられるのが怖い 名前の知らない あのキレイな人に啓太を取られたくない そんな想いばかりが 頭の中を駆け巡る… …でも啓太は優しいから あの人を好きだったとしても 私に別れるって言い出せないのかも知れない… 最近の啓太はどこか少し上の空だ しかも仕事の帰りが遅い それもあの人絡みと考えると辻褄があう