たくさんの愛を君に




なのにどうして…



あの優しさは偽りなの??
あの人は誰なの??
私は必要ないの??



疑問ばかりが浮かんでは消える



夏紀は啓太帰ってきたのにも気がつかない



ーどうして…??ー



「夏紀…??
寝てるのか??」



泣いていた夏紀は咄嗟に寝ているふりをした



「夏紀…好きだよ」


そう言って啓太は愛おしそうに夏紀の頭をなでる



「……」

夏紀は泣きたくなった
あの人にも…
考えたくもないことばかりが浮かんでくる



ー信じなきゃー



そう思う
けど何を根拠に??
どう信じればいいの??