「ほらよ」 「わ、この前雑誌に出てた抹茶モンブラン!」 「食いてえっつってただろ」 「有難う、仁ちゃん!」 品田から受け取った箱を開けると、そこには二つのモンブランが並んでいた。 品田は慣れた様子で紙皿を用意するとそれに一つを載せ、自分はそのまま手で掴んでかぶりつく。