そんな彼が毎週のように通う場所があった。都内にある総合病院。 通い慣れたように受付の前を通り過ぎ、エレベーターに乗って三階で止まるとそこから角を幾つかまがった所にある個室に入る。 「いらっしゃい、仁ちゃん」 「おう。いい加減そのちゃん付けやめろ」 「やーだ」