「…仁ちゃん」 「……」 言葉が出なかった。 今までの病室ではなく、完全無菌室で何度も滅菌処理をさせられ、防護服のような格好で中に入ればそこには「太ったな」と言った時の面影も見せない程痩せこけて、枯れ木のような印象を受ける美羽だった。