わがまま。





「桐沢さん…?」


課長は意味が分からないという顔。


「あのさ、俺、そういう同情みたいなものは…「同情なんかじゃありませんっ!」

課長の言葉を遮り、叫んだ。


「私は課長が好きなんです。私だって一目惚れです。」

社会人になって一目惚れなんて。
課長に告白されるまではそう思ってた。
でも…
こうやってお互い真剣なら始まりの形なんてなんでもいい。
そう思えた。