苺ミルク



5月頃になり
部活登録の時がきた。

俺はサッカー部に入った。中学の時から身長が180くらいあるからキーパーをやっていたから高校でもキーパーで頑張ろうと決めた。

翔李もサッカー部に入り その日の練習が終わって入部記念にサッカー部の1年でご飯を食べに行った。

みんなで女子の話しで盛り上がった。
「3組のありさちゃんまぢかわいいよな♡」
「ありさちゃんは誰がみてもかわいいよ」
「1組のさやちゃんもめっちゃ美人じゃん」「脚細いよな~♡」

そんな時俺は

「よ・・・4組の・・・礼奈ちゃんもかわいいよな・・」

勇気を振り絞って言った。
好きじゃない人をかわいいって言うのは簡単だけどほんとに好きな人のことをかわいいって言うのはちょっと恥ずかしかった。

みんなは「まあ・・あいつは確かに美人だよ。でも・・」

俺「でもなんだよ!」

翔李「あいつ元気すぎじゃん。顔と性格のギャップ半端ないよ」


俺は礼奈ちゃんのことを少し知れて嬉しかった。

ただ、あんなにかわいいのにみんなにはそんなにうけてないのとすごい元気だったとは驚きだった。あの顔で元気ってどーなんだろう?想像がつかなかった。


ある日俺は移動教室でまた4組の廊下の前を通った。
礼奈ちゃんいるかな?と思ったらスッと教室から出てきた。
俺はなんか嬉しくてなんか緊張した。
礼奈ちゃんは廊下に置いてあるロッカーに行きロッカーを開けた。そのロッカーは二段になっていて下の段のロッカーは膝位の高さだった。

俺は礼奈ちゃんにどんどん近くなるにつれ
どんどん緊張して
なぜか礼奈ちゃんが開けたロッカーと礼奈ちゃんのロッカーの扉の上をまたいで通ろうとした時、ロッカーの扉に足を引っ掛けて転んだ。

意味がわからなかった。まずなんで礼奈ちゃんとロッカーの狭い間を通ったか。普通通らない。しかも引っ掛けて礼奈ちゃんのほんとうに目の前で転んだ。俺は転んでいる時空中で死を望むことしかしていなかった。

地面に叩きつけられた時、腕を誰かが掴んで起き上がるのを手伝ってくれた。立つとそこには礼奈ちゃんがいた。

礼奈ちゃんは「大丈夫?」と言ってくれた。
「うん。ありがとう。」とこの世のものとは思えないほど赤い顔を隠しながら言ったとき礼奈ちゃんがニッと笑った。

俺は顔が赤を通り越して緑とかになりそうなほどかわいいとおもった。