一般人になるまで

この義務は、中学生二年生の頃からだ

私は、当時学級委員長をしていた
今回も選ばれたことといい、学級委員長という人種なのだろうか

先生からも好かれていて、友達もたくさんいた
委員長たるもの勉強も遊びも怠った(おこた)こともない
その時期は、母も父も優しくて良い両親だった
つまり、私は充実した環境にいたのだ

そんな状況で、私は自分を世界の中心と考え始めた
先生も友達も両親も私に微笑んで、私を愛してくれる
それを当たり前と考え始めたのだ
人は私を愛して当たり前

そんな最中
クラスに少しガラの悪い女の子がいた
彼女は、行事にもあまり参加しなかったし、言葉遣いも悪いし、なにより他の子のように私に微笑んではくれなかった

それが気に食わなくてしょうがなかった