一般人になるまで

「はぁー…、最悪」

誰もいない屋上に、呟きがもれる

「そのカッターの切れ味が?」

誰もいないと思っていた屋上には先客がいたようだ

「違うわ、このカッターは買ったばかりだもの」

コイツの名前は、
鈴木 拓人
前ありきたりすぎてつまらない名前だと言ったら、名前につまるもつまらんもねぇよと言われたのを覚えている