それからは流れるように、次々と怪我を繰り返すような日々が続いた

門限を守って
いい成績をとって
付き合う友達を選んで
大人に媚びを売って
母が望むように
殴られないように
蹴られないように
自分の身を守るように必死になった
そうして中学に上がった

しかし、そればかりをしていると、今度は学校でいじめにあいはじめた
付き合いが悪いだの
成績いいからって調子乗んなだの
言いがかりをつけられた

筆箱を盗られてノートが書けなかった
母に殴られた
上から水をかけられて制服が濡れてしまった
母に足の骨をおられた
松葉杖で行動していたら、階段から落とされた、肋骨を折った
私が折りたかった、と腕の骨を折られた
ここから暫くは入院だ

いっそ死にたい
このまま、首を絞める手を緩めないで殺して欲しい
でもその期待を裏切るように、母の手は離れていく
その顔が見たいの
いっそ殺して、と言う顔が
母は恍惚の笑みでそう言った