「「涼しい~」」


図書館の中は冷房が効いていて外の気温とは大分異なっていた。


辺りを見渡すと
沢山本棚が列なっており、
これじゃあ本を探すのも選ぶのも一苦労だな、と心の内でぼやいていた。


「やっぱ広いねぇ」



ふと愛弓を見るといつの間にか本棚へ行き、
本を選んでいた。


愛弓、意外とこういう所好きだもんね。


愉しそうに目を細める愛弓を見ながら、自分も本を選び、椅子に凭れた。


【男の子の気持ち丸わかりbook】


という恥ずかしいタイトルの本だったので、
愛弓とは違う場所の椅子に座り、本を読むことにした。


もう幼い頃から一緒にいるけど、まったく愛弓を理解出来ていない気がして不安だったのだ。


【男の子は、好きな人とは二人きりを好む】


【女の子とは求めるものが一緒のようで少しちがうよ☆
………………】



その他にも色々文章が書かれていたけれど
何故かその部分が気になって見いってしまう。



…【それは、例えば
女の子は好きな人の隣に居られれば、同じ空間を共有できれば幸せだけど、男の子は、それ以上に
好きな子を独占したいって思うってことだよ♪】



もっと
独占?



「ん~…分かんないなぁ」


項垂れて溜め息をつく。



スッ



「男の子の気持ち丸わかりbook……?」



「!!!」


間近で声が聞こえたかと思ったら
愛弓が私から本を取り上げて開いていたページを読み始めていた。



「な…!
返してよ」


「ヤダ」

ニヤっと不適な笑みを浮かべて取り返そうとする私の手を上手く避ける。

穴があったら入りたい。
と思うくらい私は恥ずかしくなっていた。