「リキちゃんのこと探してるの?」
「えっ」
コータさんに至近距離で顔を見られ、私はすぐに赤面した。それを見たコータさんが含み笑いをした。
「へぇー?そういうことなのぉ?リキちゃんてば、とうとう一つどころに落ち着いたのねぇ」
「あ、あんまり、皆に言わないでください」
「あらぁ、無駄よ。リキちゃんが女遊びやめたって凄く広まったから、彼女が出来たんじゃないかって噂になってるもの」
私はぎょっとする。あんまり騒がれたくないと思うけれど、相手がリキだとそうはいかないのかもしれない。
「カノンちゃんっ」
「っ」
そのとき、レアさんが飛び込んできた。そしてまっすぐ私に抱きついた。
「おめでとう!」
満面の笑みで祝福してくれるレアさんに、心の奥が暖かくなる。
「ありがとう」
「リキから聞いたとき、私自分のことみたいに嬉しかった。本当におめでとう!」
嬉しくて、涙がこぼれてしまう。レアさんは驚いて、
「やだっ、泣かないで!」
「こら、レア。お前なに泣かせてんだ」
そこに、私の愛してやまない声が割ってはいる。
「ち、違うのリキ。私、嬉しくて・・・」
リキは問答無用で私を抱きしめる。

