「今日は、ありがとうね」
「うん?」
帰るというリキについて、玄関前まで来た私は、ちゃんと礼を言った。まだちょっと照れくさいし、恥ずかしいけれど、きちんと伝えたいと思った。
「リキ、あの・・・」
「なんだよ」
「好きだよ」
真っ赤になりながら言った私を見て、リキが硬直する。そして、ははっと笑った。
「お前な、まじ可愛い」
「っ!!」
信じられない早業でキスをするリキは、本当に魔法使いみたいだ。
「また来いよ、撮影」
「う、うん」
「あ、忘れるとこだった。携帯」
言われて、私は携帯を取り出した。リキが赤外線で番号を交換する。私は新しく登録された番号とメールアドレスを見て、しばし呆然とした。
そんな私をリキが不思議そうに見る。
「どうした?」
「え?あ。初めてだと思って・・・友達?の番号が増えるのって」
「友達?」

