「初めまして、リキ」
「初めまして」
リキは丁寧に頭を下げると、そっと手を父に差し伸べ、父がその手を取って握手すると、次は母と握手をした。
「貴方に会いたかったのよ、リキ」
母は微笑みながら、私達に座るように示した。
「あ、まだ名乗っていなかったね。葉山爽幻だ」
「私は葉山ミウィリアよ」
「リキュラド=クリドアラです」
再びリキが名乗った。やっぱり、正式名称に違和感が否めない。
「やっと会えたわね」
うふふ、と嬉しそうに笑う母。
「貴方のおかげで、カノンはずっと恋煩いなんだもの」
「へぇ?」
母の言葉に、リキが面白そうに私を見た。
「お母さんっ」
「あら、良いじゃない。本当のことなんだから。それとリキ、敬語とか要らないわよ」
本当のことだから、なお悪い。赤面して私が頭を抱えていると、隣のリキが姿勢を正した。
「爽幻、ミウ、今日は話があって来た」
私はリキを見た。リキはまっすぐに母を見ていた。ざわりと私の肌が粟立つ。

