ヴァムピーラ


「そんな顔すんな。心配しなくて良いから」
「でも・・・」
「別に不治の病とか、そんなんじゃねぇよ」
「・・・本当に?」
「ああ」

 本人があっけらかんとそう言うのなら、本当にそうなのだろう。
 リキには原因がわかっているようだった。

「体調管理くらい、ちゃんとしなきゃいけないんじゃない?」
「まあ、そうなんだけど」
「河島さん怒ってたみたいだよ」

 リキは苦笑して、

「英輝はちゃんと俺のことわかってるから大丈夫だ」
「・・・そうなの?」

 リキは私を見て笑う。
 写真展での険悪な雰囲気が嘘のような、穏やかな時間だった。

 そのとき、光がふよふよとリキに近づいているのが見えた。
 思わずそれを目で追ってしまい、ふとそれが他人には見えない光だと気づく。
 だけどあちこちから光が集まってきて、リキに近づくものだから、気になって仕方がない。
 そして、信じられないことに気づいた。