「いつもはさ、なんかふざけてる感じするけど・・・私は、真面目な顔してるリキが良い」
「ったく、お前は・・・」
リキが困ったようにため息をついた。
「え、何?」
「それさ、計算?」
「へ?」
言われてる意味がわからなくて、私は首をかしげた。そんな私に、リキは大げさに肩をすくめた。
「やっぱ、おもしれぇよな、カノンって」
「私、何も面白いところなんてないと思うけど」
私の言葉に、リキは喉の奥で笑った。その目は優しく細められている。彼が放つ目映い光に、私も目を細めた。
だけどやっぱり、顔色が悪かった。
「風邪でも引いてるの?」
「そんなんじゃない」
リキは即答した。私は少し考え、
「疲れてるの?少しは休まなくちゃ」
「休んでも、これは治んねぇよ」
「え・・・?」
笑っているリキだけど、私は不安になる。そんなに重い病気だということだろうか。
不安が顔に出たのだろうか、リキは私の頭をなでた。

