ヴァムピーラ


「え、今日リキも来るんですか?」

 あの写真展からは時間が経っているけど、顔を合わせるのは気まずいと思った。
 そんな私をよそに、レアさんが笑って、

「今日カノンちゃんが来るって知ったら、絶対に来るに決まってるわよ」
「なんでですか?」
「あらぁ、お気に入りだからに決まってるじゃない!」

 ばしっとコータさんに背中を叩かれて、私はむせた。
 そこに河島さんがやってきた。

「レア、リキはどうした?」
「今日は私一緒じゃなかったわよ」
「そうか。あいつが遅れるなんて、初めてじゃないか?」

 河島さんも時計を気にしている。と、そこにリキが入ってきた。

「悪い、遅れた」

 河島さんが目を見張ってリキを見る。レアさんが眉をひそめた。

「リキー、遅れるなんてプロ失格だぞ」

 リョウさんがちゃちゃを入れるけど、コータさんがそれを止めた。

「リキ、どうした?」
「何が?」

 きょとんと河島さんを見返すリキ。心なしか、その顔色が優れない。