『0X0-XXXX-☓☓86』と。


那菜の番号を覚えている私は

いつも直接、
入力して電話するのだ。


「もしもし、那菜?
私また、迷子かも…。」


悲痛な叫びを訴える。



『え?もしもし。』



へ?…




これが、出会いだった。