「それではスタンバイの方お願い致します。」 花井アナに促され、カナトさんが ステージの方へと歩いていく。 う、嬉しすぎる! ずっとカナトさんが歌手デビューしたら… と、願っていた私にとって 本当に願ったり叶ったりな展開だった。 「あ!録画しなきゃ!」 慌てて録画ボタンをおした。 あぁ…私としたことが。 出てきた瞬間録画すればよかった。 若干後悔する私をよそに、 カナトさんの曲が始まろうとしていた。 「それでは、どうぞ!」 私は慌てて、テレビの前に座り直した。