【第一章】始まり。

《プロローグ》



偶然、から
始まった奇跡。



奇跡は一本の電話から…




「もしもし。」


かけた電話は
思いもしない所へ繋がった。


間違い電話に焦った私は
起きている奇跡に気付かなかった。


「間違いさんか…
気にしなくていいよ。じゃあまた。」


予想外に優しい相手に
少し驚いただけで…


なんでもない、


ホントに何でもない、
ただの間違い電話…だと思った。





なのに…





--プルル…




「はい、もしもし。」


「ねぇ、やっぱり話さない?
あ…いま時間ある?」


「え…えと、はい…。」




変えたのは…、











……貴方だった。