~賢斗side~ 「ン…」 軽く頭がいてぇ。 何があったんだっけ… まだ少し回転が鈍い頭を働かせる。 そして働いた頭が思い出したのは、 「小桜!!!!!!」 そう。 なぜか突然、大量の水が出てきてとっさに抱き寄せた…… はずのアイツは今、俺の腕の中にいない。 それどころか 「俺…頭打った、か?」 辺りを見回すと あるのは…さ、魚?あれクジラじゃね?ワカメ生えてるし… って俺、酸素………無くても全然大丈夫なのか。 これは…夢? とりあえず、自分のほっぺたをつねってみる。 「ってぇ」