「ちわー、すいか持ってきましたー」 俺を出迎えたのは、小桜の母さん。 リビングの方からコーヒーの匂いがした。 「あら、賢斗(ケント)くん。暑い中ご苦労さま。 まぁ!大きいすいか!お母さんによろしく伝えて。 上がって麦茶でも飲んでってね。」 「ありがとうございます。あの、小桜いますか?」 既に、すいかで上機嫌の小桜の母さん。 「小桜?あの子なら、多分書庫よ♪」 俺は、書庫へ向かった。