ケントは、片手を前に出し、短く何かを唱えた。



すると


「!?!?」




蜃気楼のようなものから、徐々にはっきりしてきた。


これは


「「クジラの大群!?」」



姫と俺はそろって声をあげた。



大型のトラック2台分はありそうなクジラが群れとなって、俺たちの周りで一緒に城に向かっている。



確かに、いきなりこんなのが来たらパニクるわな。