「誰だよ…」
俺がそう呟いた、その時。
「空(クウ)だよ」
後ろから不意に声がした。
後ろを見ると、真剣な表情をした紗榮が立っていた。
「空…?」
「KILLトップ、空鈴龍の1人」
俺が空という言葉を疑問に思いそう尋ねると、紗榮はそう答えた。
「空って名前なのか?」
「違うけど」
その答えを聞いて、俺は思う。
こいつらは、今でもKILLのことを大切に思っているのだと…
どうでも良かったら、本名をバラしてしまうはずだから。
「何でそいつだと思うんだよ?」
勝紀が紗榮に問い掛ける。
「戦い方。
空は返り血が付くことを嫌がるから、絶対に戦う時に血は流さない。
それに…その人達ボコボコにした人、足しか使わなかったんじゃない?」
紗榮はボコされた下っ端の1人に聞く。
すると下っ端は“そういえば…”と呟いていた。
「なら絶対空だよ。
空は手を使わない。絶対」
殺った奴が空鈴龍だと分かると、俺は怒りが頂点に達した。


