「ちょっと電話してくる」



あたしはそう言って部屋を出た。


「もしもし」


携帯を取り出してある人物に電話をかける。



『もしもし?』


「あぁ、―?
今度のテスト休み、旅行行くことになった」


『どこに?』


「温泉だってさ」


『ふーん分かった。
さりげなく言っとく』


「お願い」



それだけ言って電話を切る。


DARKがあたし達の留守中に仕掛けてこないように対策をうった。



DARKの目的はあたし達空鈴龍を潰すこと。


だから無駄な犠牲者は出したくない。



まぁ……あたし達はDARK自体も水野松自体も興味ない。


1人だけでいいんだよ。



あたし達が求めるのは……