―朔眞side―
俺は女と別れてグランドに走った。
「朔眞おせぇよ!」
「わりぃ」
着いてそうそう海李に怒られる。
「まだ始まってねぇのか」
「あぁ。KILLの前には出れねぇからな」
俺が聞くと、勝紀が悔しそうに言った。
海李は真剣な表情でKILLを見ている。
その時、
「DARK!これは僕たちの問題。
手出さないでね!」
春川が俺らにそう告げた。
その瞬間始まる乱闘。
俺らDARKは若干KILLに劣っている。
だから悔しいが、KILLにそう言われたら大人しくしてる他ないのだ。
KILLだけが戦う時、海李はいつも黙ってそれを見てる。
時折、拳を強く握りしめながら。