「空愛水本に会ったの!?」
「何やってんだよお前は!!」
2人にものすごい勢いで責められる。
会いたくて会ったわけじゃないのに!
「うん、落ち着こうか」
とりあえず2人を静めた。
「状況、詳しく説明しろ」
「えーと、屋上行こうかと思って歩いてたらアイツ急いでたらしくてさ、ぶつかったんだよね。
でKILLかとか聞かれたけど特例って言っといた。
そして名前は…最澄ってね」
「最澄…?」
あたしが発した言葉に、鈴音が首を傾げる。
2人なら、分かるはずだよ。
この言葉の意味。
「最澄と一緒に教科書に載ってる人って誰だっけ?
あとあたし達が戦う理由は?」
「一緒に載ってる人?空海だろ?」
「戦う理由、そんなの…
そーゆうことか」
鈴音が言いかけたところで2人とも意味が分かったようだ。
「そういうこと。
じゃ、あたし皆が怪我してないか見てくるわ」
そう言ってあたしは部屋を出た。
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空愛が居なくなった部屋で鈴音と龍蓮は怪しく笑う。
「水本がその言葉の意味に気付いた時、DARKは終わり、ってことか」
そして鈴音はそう呟いた…


