そして控え室の方に行くと15分前なのに2人くらいしか来ていなかった。
「なんか少ないね。」
唯「どうせあれじゃない?
みんな自分が合格してるって思ってるから調子乗ってギリギリに来るんじゃない?」
「・・・自分に自信があるってすごいね。」
唯「そうかなー。
ただの自意識過剰なだけじゃん。」
「それでも・・・すごいよ。
私には絶対持てないと思うから・・・。」
唯「私は留美こそ自身持つべきだと思うんだけどね。
可愛いし、いい子だし。」
「お世辞ありがとね。」
唯「お世辞じゃないけど・・・どういたしまして。」
それからしばらく話していると5分前になり、次々と人が来た。
唯の行っていた通り遅く来た人はみんな自信に満ちあふれたような顔をしていた。
・・・・・・どうしたらそんな自信が持てるのか知りたい。
そうこうしていると、役員の人が来た。
役員「全員集まっているようですね。
では今から発表したいと思います。
・・・・・・その前に、今回は2名しか合格者はいません。
不合格の人達の中で希望者だけですが、またオーディションを行うことになったらお知らせのようなものをお送りしたいと思っています。
なのでその人達だけ、名前と住所の方を後ほど配る紙のほうに記入して提出していただきたいと思います。
では、発表しますね。」
役員の人がそう言った途端、一気に緊張した空気になった。
役員「まず一人目の合格者は・・・・・・
村井唯さんです。」
そう聞こえた瞬間に唯が私に抱きついてきた。
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