「あ…ありがとう。」
唯「全然いいよ。
同じオーディション受けるライバルかつ仲間じゃん♪
それに私、人が困っているところを平気で笑っているような最低な人間じゃないしね。」
唯は周りに聞こえるようにわざと大きな声で言った。
それに腹を立てたのか、さっきまで笑っていた人達が全員怒り出した。
女「あたしらが最低だとでもいうのかしら?」
唯「あぁ、自覚してんの?」
女「なによこいつ!!
あんたはただいい子ぶってるだけでしょ?
猫かぶりとか一番醜くない?」
唯「私はあんたらみたいに自分と少し違う人を見てあざ笑ってるような奴の方が醜いと思うけど?
第一、私猫かぶってないから。
助けるのが人として当然でしょ?」
唯が全ての言葉に言い返していると女達は黙った。
……言い返せる言葉がもうなくなったんだと思う。
唯「ほんっと馬鹿な女ばかり。
留美、気にせず準備しよう。」
「唯っ…ありがとね。」
唯「お礼言われるような事してないよ。
いいから準備しよう。」
私と唯は並んでメイクやヘアーをセットした。
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