一「大丈夫か?」
「大丈夫だよ。」
一「…どうした?」
全てを見透かしているかのように聞いてきた。
私は正直に思っている事を言う事にした。
「…幸せなんだ。
今みんなとこうしている事が……。
ほんとに幸せで……怖いの。
もしみんなが私の前からいなくなったら、もしみんなが私を嫌いになったら……そう思うと怖くて怖くてっ。」
そう言ってうつむくと、一は頭を優しく撫でてきた。
手から伝わるぬくもりに次第に気持が落ち着いていった。
一「お前は馬鹿だな。
俺らはもう仲間なんだからさ、んなことしねぇに決まってんだろ?
もう少し俺らの事信じろよ。
お前が俺らを嫌っても、俺らはお前を嫌ったりなんてしねぇ。」
嬉しくてつい涙が出てきてしまった。
一はそんな私の涙をそっと拭い、抱しめてくれた。
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