男は予想外になかなかの腕の持ち主で、殴られても殴り返していた。 ……しかし、男が先に倒れてしまった。 男「ははっ…… 負けたよ。 やっぱり強いな。」 一「……当たり前だろ。」 男「でもなんかすっきりした。」 寝たまま顔を私のほうに向けてきた。 男「……ありがとな。」 「私は何もしてないですよ? 頑張ってもっと強くなって一を潰せるくらいになって下さい。」 男「あぁ。」 そう言って笑いあっていると一が肩を掴んできた。 .