それから休まずリハビリに行った。
初仕事の前日には既にリハビリの松田先生ととても仲良くなっていた。




松「焦ったら駄目だぞ。
ゆっくりでいいんだからな。」



「わかってるけど早く歩けるようにならないと・・・」



松「だから焦るなって。
あの怪我で掴み立ち出来るだけですごいことなんだぞ?」



「私、モデルになるんだよ?
歩けるようにならないと世間の人は認めてくれないかもしれない。」



松「そんな奴らほっときゃいいんだよ。
認めてもらうとかそんな事考えんなよな。
留美がやりたいようにやりたいだけやればいいだけだ。」



「・・・ありがとう。
でも、できるところまでは頑張る。」



松「そうか・・・んじゃ俺がとことん付き合ってやる。」



「心強いよ。」



松「だろ?
んじゃ今日は何も持たずどれだけ立てるか試してみるぞ。」



「はーい。」



リハビリは正直しんどい。
っていうかしんどいと言うより辛い。

思うように足が動かせずイライラするし、それと同時に悲しさが襲ってくる。



でもこの短期間で前よりは足に力が入るようになった。



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