「あーきらくん!」
「実里(ミノリ)お姉ちゃん!」
ある日、いつものように練習が終わって家に帰る途中のことだった。
お兄ちゃんの幼なじみで小さい頃から、僕の遊び相手になってくれていた実里お姉ちゃんが僕に向かって手を振ってくれていた。
「練習帰り?ほんと野球が好きなのね」
「まぁね!」
僕が得意げに言うと、お姉ちゃんはふふと笑って、「偉いね」と言って僕の頭を撫でた。
お姉ちゃんが頭を撫でてくれるのは嫌いじゃない。
いや、むしろ好き。
僕が野球を頑張るとお姉ちゃんは頭をいっぱい撫でてくれる。
僕が野球を頑張るもう1つの理由。
