~芳樹side~

愛華は何も考えてない

そう思ってた。

違ってたみたいだ


「愛華、立てるか?」

差し出した手を握った愛華。


汗ビッショリ。

勇気を出して

言ってくれたのが伝わった。


「芳樹く~ん」

泣きながら、

オレに抱きついた。

オレは、優しく抱きしめた。