一歩手前



教卓の上にどさっと無造作に置いて、俺はまた教室を出た。


廊下にはしゃがみ込んだままの林田がいた。


「ほら」


「え、」


「おんぶ。…保健室連れて行くから」


「えええ!でももうすぐ授業始まっちゃうし、私重いし…!」

「そんなん気にすんなよ。立てないんだろ?早く乗れ」


「だけどっ…。はうう…」


「早く乗れ」


「……はい…」