「優太が自分から女の子の話するなんて珍しいな」 昼休み。 飯を食いに行った3年2組で、冬馬に微笑みながらそう言われた時から俺はおかしいんだと思った。 「は…?冬馬、何言ってんだ?」 「さっきから優太、林田さんの話ししかしてないよ?」 俺は女が苦手だ。 だから俺が女の話をするなんて珍しいし、おかしい。 しかも林田は最近隣の席になった女で、とろくさいし、いっつもおどおどしていて、女子の中でも特に苦手なタイプだ。