そのときだった。


『ワオ―――――――ン』


はぁ!?
何で都会の東京にオオカミの鳴き声が聞こえるの!?


「チッ」


すると男は舌打ちをするとまた一瞬にして消えてしまった。

…一体何なの!?
あたしは今夢でも見てるの!?
…きっとそうだわ。
あたし疲れてるから勝手に夢に入り込んじゃったんだわ!

…そう思いたかった。