「一緒に帰る?」 「ごめん。あたし今日はバイトがあるから急がなきゃ」 「そか。じゃあ走るか」 「えっ!?悪いです…」 「改まんなよ。ほら、急いでんだろ?」 「え…っ!?」 篤人はいきなりあたしの腕を掴むと走り出した。 途中、バイトの道をあたしに聞きながら手を繋いで走り続けた。