「んじゃぁ帰りに。」
洋と蓮は同じクラスになったけど私は違うクラスになってしまった。
私は1年のときから蓮や洋とよく一緒にいたから女の子の友達は少ない。
「楓ー。おはー‼」
元気良くあいさつしてきたのは唯一の女友達の矢崎 美那(やざき みな)。
美那はすごく活発で、友達が多い。
なんでこんな子が私と仲がいいのかは不思議なところだ。
「おはよー。美ッ」
「楓、彼氏できた?」
私が言い終わるか終わらないかくらいの被せ気味に喋る美那。
「毎日それ聞いて飽きない?」
「だって楓が作らないの不思議なんだもん。」
「私は彼氏作らない。」
「んもー‼楓モテるんだからよりどりみどりじゃん‼もったいない。」
「好きとかってわかんないんだけど。」
「美那とダーリンみたいな感じ♪」
「またのろけですか。まぁ何時間でも聞きますよ(笑)」
「きのうダーリンがぁ美那にー…むふふっ。やっぱ言わなーい‼」
「言わないなら最初っから話すなよ‼」
とか言いながらも今の状況が楽しかったりする。
