「可愛くねー。楓、顔可愛んだから愛想よくしろよ。」

「そういうのまじうざいんだけど。」

「怖ー‼楓ちゃんほんっと怖い(笑)」

ブツブツ呟いている蓮をチラっと見てベッドから出た。

「楓?どこ行くんだよ。」

「シャワーとトイレとご飯と…」

「うん、分かった。一緒に行こうではないか。」
「いらない。」

楓がひどいよーと泣きまねしながら結局ついて来る。

「母さん下にいるよ?」

「ふーん。」

何でもないふりをしながらも嬉しがっている私。

「あっ。楓、おはよー。」

「おはよう。ママ。」

さっきのはあくまで夢。最近よく見る夢。
でも朝ママがいると知るとなんだかホッとする。