部室に残されたあたしは、しばらくボーッとしていた。

校庭からは部活終わりの生徒の声が聞こえてくる。



あたしの頭の中ではさっきの先生の顔、しぐさ、声が蘇ってくる。



「先生…悪い奴ではないのかな。」


あたしの先生の印象が変わり始めたのは…このときからだった。