「由梨、いっておいで。拓斗くんの所。」


「うん、行ってくる。ありがとう、璃香。」




私は、いつのまにか公園の入り口の所に移動していた拓斗の所に走って行った、








「拓斗っ!」


「由梨、お前等はなしなげーっ」


足いてー、と笑う拓斗。




「うん、ごめんっ」


「ん・・別に、いいけど。由梨、誕生日おめでとう。」


「ありがとうっ!拓斗。」


私はどびきりの笑顔で拓斗にお礼を言う。




「それとさ・・由梨。」


「ん?」


「俺・・・っ」


その声と同時に、私の視界が揺らぐ。


私は拓斗に抱きしめられていた。