「拓斗くん、付き合う条件の時、由梨の誕生日の前の日までって、言ったの。


  由梨の誕生日の日はフリーでいたいから、って。」


「・・・・。」


「意味、分かるよね・・・・?」




そ、んな・・・。


そんなことって、・・・・。






「り、か・・。ごめ、ん、ね・・・。」


「ううん、あたしがいけなかったの。ゴメン・・・。」




「璃香、・・・これからも親友でいてくれるよね・・?」


「うん、もちろんでしょ!」


柔らかく微笑んだ璃香の目からは、綺麗に一粒涙が流れ落ちた―。