私だけの、不良なヒーロー。






しばらく彼のチャンネルを変える音だけが静かな部屋に響いていた。





そして何も面白いものがないのか、彼はテレビを消して。





私のほうを向いた。





「で。」



「え?」




ストローベリーティーをもう一口飲みながら私は彼を見据えた。







心なしか目が真剣な気がして、私は思わず背筋をのばした。