しばらくして、私は何故か守山くんと帰路についた。 ひねった足でゆっくりしか歩けない私のカバンを持って、歩調をあわせて歩いてくれる。 このあまりにも不思議な組み合わせに、私はなんとも言えずに静かに歩いた。 しばらくして、口を開いたのは守山くんだった。 「お前。」 「は、はい!」 思わず大きな声をあげて返事してしまった。 彼はぎょっとしたように私を見て、続けた。