「元気でね。つらくなったら、ちゃんと助けを呼ぶんだよ?」 母はうんとうなずいて、深く頭をさげて、父についていった。 加奈ちゃんパパとママは弁護士さんをドアまで送っていって、部屋には私と陸斗の二人になった。 私はソファに深くすわって陸斗を見上げた。 「自由に、なったな。」