このままの…あたし…

「分からない…どうしたら…いいのか…」

目をきつく閉じ、首を横にブンブンと振る

「さあや!目を開けて…
僕を見て!」

深く息を吸い遥の声にゆっくりと目を開けた

柔らかい笑顔で小夜の涙をそっと拭う遥が見える

「世界中の人にさあやを自慢したいし、誰の目にも触れさせたくないくらい素敵だよ…

さあや…少し自分を好きになってみようか…
周りのみんなはさあやのことが大好きだよ!
…僕の次にね…
ご両親だって兄弟だって…リームさんだって凛ちゃんだって…智也くんだってみんなさあやのことが大好きだよ

僕がさあやの素敵な所を教えてあげるよ!
きっと毎日だって言えるくらいたくさんあるんだから!

それに僕は筋金入りのストーカーなんだよ!
僕の目には、さあやしか映っていないんだ…

怖がらないで…
心配しないで…」