アイ・ラブ・おデブ【完結】

夕焼けを見た総合病院から徒歩圏内に遥の育った家はあった

外観は少し古いが玄関のスロープや手摺りなどは新しく、祖父のためにリフォームされたことが窺える

「ただいま~」

と中に声をかけ、遥は小夜の手を繋いだまま奥へと進む

「お…お邪魔…します…」

小夜が遠慮がちに言葉にしたとき、奥の部屋から声が聞こえた

「お父さん!待って!
今、遥が来るから!」

「駄目だ!わしゃ…もう行く!
行かにゃ…ならんのだ!」

何か言い争うような会話だった