アイ・ラブ・おデブ【完結】

そこからは山あいの街が見渡せる眺めの良い場所だった

お祖母さんのお墓は手入れが行き届いていて、生けてある花はまだ色を残している

「最近はじいさんも物忘れがひどくなってしまったけど…
ばあちゃんのことだけは忘れないんだ
花が好きなばあちゃんだったから、毎週のようにここに会いに来てるみたいだな」

…おじいちゃん…いつもニコニコとしていて、美味しいおやつを食べさせてくれた…
会いたいな…
もしかしたらあたしのことなんて忘れてしまっているかもしれないけど…

遥と並んで線香を供えた墓前で手を合わせる

祖母を連想させる香りに包まれるが遥の隣にいるためなのか、小夜を暗闇が襲うことはなかった